UAFX RUBYは、「UADエフェクトを足元に」というコンセプトの元開発されたUAFXシリーズに新たに登場したアンプ・イン・ア・ボックスです。数々のアーティストが使用した定番アンプ「VOX AC30」をモデルにしており、UNIVERSAL AUDIOらしい高品位なサウンドが楽しめます。

基本的なコントロール

「VOLUME」ノブで入力ゲインを調節します。
「CUT」ノブで高音域の調節を行います。
「OUTPUT」ノブで全体の音量の調節を行います。
「BASS」ノブと「TREBLE」ノブは「BRIL」チャンネルでのみ機能するコントロールで、それぞれ低音域と高音域を調節します。
「BOOST」ノブはブースト回路のブースト量を設定するコントロールです。

3つのトグル・スイッチ

「ALT/AMP/STORE」トグル・スイッチ

3つのモードを切り替えることができます。「ALT」に合わせればルーム、ビブラートのコントロールを使用することができるようになり、「BASS」ノブがスタジオのアンビエンスやエアー感を調節する「ROOM」ノブとして、「TREBLE」ノブ、「BOOST」ノブはそれぞれビブラートの速度を調節する「SPEED」ノブ、ビブラートの量を調節する「INTENSITY」ノブとして使用することができるようになります。「NORM」に合わせれば一般的なペダルのような操作が行え、「STORE」でその時点での設定をプリセットとして保存することができます。

「CHANNEL」トグル・スイッチ

実機のサウンドをベースにした3種類のサウンドを切り替えることができます。各サウンドの名称と詳細については以下の通りです。

• NORM（ノーマル）：クラシックな61年製の「ノン・トップ・ブースト」アンプに基づいた音色。「BOOST」ノブはゲルマニウム・トレブル・ブースター回路によるゲインの調節に用いる。
• BRIL（ブリリアント）：63年製の「トップ・ブースト」アンプに基づいた音色。ブーストはEchoplex EP-IIIテープ・エコーのサウンド。
• VIB（ビブラート）：63年製の「トップ・ブースト」アンプのビブラート・チャンネルに基づいた音色。ブーストノブは、アンプの入力にクリーン・ブーストを加える機能を持つ。

「SPEAKER」トグル・スイッチ

エミュレートするスピーカーを切り替えます。ペダルをUAFX Controlに登録することで、ボーナス・スピーカー・キャビネットを追加で3つ獲得することができます。ボーナス・スピーカー・キャビネットを含めたスピーカーの名称と詳細については以下の通りです。

• Silver：希少な15W Celestion Silver Bulldogスピーカーを2×12コンボ・キャビネットに搭載。SENNHEISER MD421でマイキング。ハイエンドの温かみと光沢、オープンなミッドレンジが特徴。
• Blue：オリジナルのCelestion Blue Bulldogスピーカーを2×12コンボ・キャビネットに搭載。Shure SM57でマイキング。ハイエンドとチャイムを強調したクラシックなスピーカー。
• Green：モダンなCelestion G12Hsスピーカーを2×12コンボ・キャビネットに搭載し、beyerdynamic M160リボンマイクでマイキング。中音域が強調され、高音域は控えめ。ディストーションを使用することで太いサウンドが得られる。
• Blue Mod：1×12 AC15キャビネットにBlue Bulldogを搭載し、Shure SM57でマイキング。ヴィンテージのBlue Bulldogより明るく、チャイム、明瞭さ、金属的なサウンドが特徴。
• Match：2×12 MatchlessキャビネットにCelestion G12Hsを搭載し、Shure SM57でマイキング。Rubyのサウンドをより筋肉質で現代的にしたようなサウンド。オーバードライブやディストーション・ペダルをRubyの前段に配置すると素晴らしいトーンが得られる。
• Gold：Celestion Goldを搭載した2×12 Two-RockキャビネットをSENNHEISER MD421コンデンサー・マイクでマイキング。サウンドは狭く、中域が前に出る。ハイエンドが少なく太い。

本機ではこれらのスピーカー・エミュレートに加え、外部のキャビネット・エミュレーションを使用することもできます。

動作を変更可能なフット・スイッチ

フット・スイッチは、デフォルトの状態では左がライブモードのON/OFFを、右がプリセットモードのON/OFFを担当しています。ライブモードにおいては一般的なアナログのペダルと同じく、ノブやスイッチの状態がそのまま反映され、出力されます。プリセットモードでは保存しておいたサウンドが呼び出され、その時点でのコントロールの状態、位置は反映されません。
UAFX Contolモバイル・アプリを使用することで、2つのフットスイッチの動作方式を変更することができます。片方にライブ・モードのON/OFF、もう片方にビブラートのON/OFFを割り当てて実機のアンプのように運用するなど、用途に応じて変更を行うことができます。