メーカー | Universal Audio |
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カテゴリ | ギターアンプ/キャビネットシミュレーター |
発売時期 | 2024年10月 |
価格 | 59,800 円 (税込) |
UAFX Enigmatic ’82 Overdrive Special Ampは、数々の名ギタリストたちが愛用してきた伝説的アンプ、ダンブル・アンプを忠実に再現したアンプ・シミュレーターです。各年代のダンブル・アンプが持つ特徴的な要素、回路を自由にエディットし、自分好みの仕様にカスタマイズすることが可能です。
本機のモデルとなっているのは、スティーヴィー・レイ・ヴォーンやロベン・フォード、ジョン・メイヤーなど、名だたるギタリストたちが愛用してきた超伝説的アンプであるダンブルの「Overdrive Special」です。Overdrive Specialと一口に言っても年代によって回路も大きく異なり、またほとんどの製品がオーダーメイドで生産されていたため、そのサウンドは個体によって様々。しかしどの年代、どの個体にも言えるのはとにかくレスポンスが素早く、タッチへのフィールが優れているということです。
本機では、既存のアンプの回路をベースに製作されていた「サンタクルーズ期」と呼ばれる初期(70年代)、EQ回路の変更に伴い音色も大きく変化した80年代、ハイゲイン・サウンドでも素晴らしいトーンを出力する90年代のそれぞれにおいて象徴的な個体や回路がピックアップされており、それらを自由に組み合わせてサウンド・メイクを行うことができます。
まず、音作りの基礎となるアンプ・モデルについてはワッテージやゲイン・レンジ、キャラクターの異なる4種類が搭載されており、専用のアプリケーション「UAFX Control」から変更を行うことができます。各アンプの名称と概要については以下の通りです。
50W, high plate
4種類の中では唯一の50Wということもあり、コンプレッション感と高いゲイン、暖かい中音域が特徴的なトーンです。
100W, low plate, squishy PS
50Wと比較するとオープンなサウンドで、後述の100Wの2モデルと比較するとミドルに厚みがあるのが特徴です。
100W, high plate, stiff PS
squishy PSと似ていますが、低音域がより強くプッシュされたサウンドです。
100W, low plate, very stiff PS
4種類の中では最もハイファイかつクリアーで、広いレンジを持つモダンな印象のサウンドです。
またキャビネットやマイクのオプションも非常に豊富で、アンプと組み合わせればこれだけでもシーンに応じたさまざまな音色を作れてしまいます。
コントロールは非常に多彩ですが、UAFXシリーズらしく操作感にも非常に優れており、直感的に音色をコントロールすることが可能です。
アンプの最初のゲイン・ステージのレベルを調節する「VOLUME」、オーバードライブの量を決定する「OVERDRIVE」、ペダル全体の出力音量を調節する「OUTPUT」、そして3バンドEQの6ノブが基本的なコントロールとなっており、トグル・スイッチでALTモード有効にすることでさらに豊富なパラメーターにアクセスできます。プレゼンスやルーム・アンビエンス、ディープ(Classicトーン・スタック選択時)/ミッド(Skylineトーン・スタック選択時)、オーバードライブ・チャンネルの出力レベルの調節、ブライト・スイッチのコントロールなど、操作できるパラメーターは多岐に渡ります。
これらのノブに加えて、中央のトグル・スイッチではキャビネット・シミュレーターやトーン・スタックのモード切り替えを行うことができます。トーン・スタックについてはパンチのある「Rock」、柔らかく落ち着いたサウンドの「Jazz」、好みのセッティングにカスタマイズできる「Custom」の3つが用意されており、これだけでもアンプのキャラクターをがらりと変化させることが可能です。
本体のみでも十分にサウンド・メイクを行うことができますが、専用の「UAFX Control」アプリを用いればさらに詳細なパラメーターにアクセスでき、アンプをモディファイする感覚で部分的に回路を変更することなども可能となっています。
例えば、入力段については実機と同じくノーマルとFET入力の2つから選択できるようになっています。FET入力を選択した状態では入力ゲインを調節でき、入力特性を変化させることでサウンドにわずかな歪みを加えることができます。
注目すべきはトーン・スタック・タイプのエディット機能で、前述のJazz/Rockの選択とは別に、Classic/Skylineの2種類からタイプを選択できるようになっています。これは初期、後期それぞれのダンブル・アンプの特性をピックアップしたもので、初期のアメリカン・アンプ、特にブラック・フェイス期のFenderアンプに近い特性を持つEQセクションを「Classic」、後期のブリティッシュ・アンプに近いサウンドとなったEQセクションを「Skyline」と呼び分けています。「Classic」はゲインが比較的低くローのしっかりと出たサウンド、「Skyline」はよりアグレッシブで派手なサウンドをそれぞれ特徴としています。
さらに、90年代ごろから実機のダンブル・アンプに搭載されていたHRM(Hot Rubber Monkey)回路も内蔵しており、こちらについてもアプリ内でパラメーターを操作することができます。この回路はオーバードライブ・チャンネルだけに適用されるEQセクションで、クリーン/オーバードライブ間の音量、音質差をなくすために使うのはもちろんのこと、オーバードライブ・チャンネルのサウンドをよりヘヴィなものへと変化させるためにも有用です。
このほかにも、サウンドにパワー管の歪みを加えられるマスター・ゲイン、オーバードライブ・チャンネルから得られるゲインの量を調節するODトリムなどさまざまな機能が搭載されており、ユーザーは好みに合わせて自分だけのダンブル・サウンドを作りこむことができます。
これまでUAFXシリーズとしてリリースされたアンプ・シミュレーターと同じく本機もプリセット機能に対応しており、トグル・スイッチを操作するだけで簡単にセッティングを保存しておくことができます。呼び出しもフット・スイッチを押すだけと非常に簡単で、ライブ中の音色の変更も造作なく行えます。またこのフット・スイッチの機能は「UAFX Control」アプリから変更することもでき、オーバードライブやプリアンプ・ブーストのON/OFFなど、さまざまな機能を割り当てることが可能です。
仕様 | ■コントロール:VOLUME[ROOM], OVERDRIVE[RATIO], OUTPUT, BASS[DEEP/MID], MIDDLE[PRESENCE], TREBLE[BRIGHT], CAB(GB25/D65/EV12) toggle switch, ALT/AMP/STORE toggle switch, TONE(ROCK/JAZZ/CUSTOM) toggle switch, PAIR button ■電源(別売):アイソレートされたDC9V、400mA(最小) ■接続端子:2 × INPUT(1/MONO, 2/STEREO), 2 × OUTPUT(1/MONO, 2/STEREO), USB Type-C ■入力インピーダンス 500 kΩ(モノラル入力) 1 MΩ(ステレオ入力) ■出力インピーダンス:500 Ω ■最大入力レベル:12.2 dBu ■最大出力レベル:12.1 dBu ■周波数特性:20 Hz 〜 20 kHz、±3 dB ■ワイヤレス技術:Bluetooth v5(2.4 GHz 帯域) ■寸法:6.5(H) × 9.2(W) × 14.1(D) cm ■重量:0.605 kg |
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