SHIELDS BLENDER LIMITED EDITIONは、My Bloody Valentineのギタリストであるケヴィン・シールズ氏とのコラボレーションによって誕生したオクターブ・ファズ・ペダルです。Fenderが1966年に発表した「BLENDER」をベースに、ケヴィンのアイディアが多数盛り込まれています。
本機のベースとなっているペダルは、Fenderが1968年から1977年にかけて製造していた「Fender BLENDER」というオクターブ・ファズです。ジミ・ヘンドリックスやリッチー・ブラックモアなど製造当時に活躍した著名なギタリストの使用によっても知られていますが、主な使用者として名を挙げられることが多いのは、むしろ後年活躍したケヴィン・シールズやThe Smashing Punpkinsのビリー・コーガンなどのギタリストです。90年代のオルタナ・サウンドの発展と確立に大きく寄与してきたBLENDERは、2006年にもリイシュー版が発売されるなど、現在に至るまで幅広いギタリストに愛されています。
オリジナル機は4つのノブと2つのフット・スイッチからなるシンプルなコントロールのものでしたが、4年以上の開発期間をかけてケヴィン・シールズの豊富なアイディアが加えられたことにより、単なるBLENDERのリイシュー・モデルにとどまらない新たなペダルとして生まれ変わっています。また、フェンダーからは初となるシグネチャー・ファズ・ペダルであるという点も見逃せません。
700台限定で生産された本機にはエフェクター本体のほかに手書きのサイン入りの限定ブックレットや楯も付属し、ファンにはたまらない仕様となっています。また生産された700台のうちの100台にはケヴィン・シールズの新曲のデータが保存されたUSBメモリが隠されており、裏蓋を開けるとアクセスすることができます。遊び心溢れるケヴィン・シールズらしいイースター・エッグです。
回路はケヴィン・シールズ所有のBLENDERをハンド・トレースし、象徴的なトーンが忠実に再現されており、オリジナル機のクリーンとファズのシグナルをブレンドする機構もしっかりと継承しています。またオリジナルの回路に加えて新たなファズ回路が搭載されており、これらはフット・スイッチで簡単に切り替えることができます。さらにオクターブの効果をオフにするボタンも新たに追加され、通常のファズとしての運用も可能となりました。
さらに、限界までアンプをプッシュしたときのようなサウンドが得られるSAG回路も新たに搭載されました。ピッキングの強弱によってトランジスタのパワーが上下し、弱く弾いたときはエフェクトのかかりが弱く、強く弾いたときにはかかりが強くなるといった、カオスな音でありながらもコントロールがしやすい音色が特徴です。
オリジナル機のフット・スイッチは2つ（ON/OFF、ブースト）のみでしたが、本機ではクリーン信号やサブ・オクターブ・ファズのブレンドを切り替える「OCTAVE」スイッチやSAG回路のON/OFFを切り替えるスイッチなど計4つのスイッチが搭載され、ステージの上でのコントロール性も向上しています。
| 仕様 | ■コントロール OCTAVE：FUZZ, OCTAVE SAG：TRIGGER, SAG FUZZ：VOLUME, BLEND, TONE, SUSTAIN, OCTAVE ON/OFF button ■電源：9V電池 or 9VDCセンターマイナスアダプター ■消費電流：80mA ■接続端子：GUITAR, AMP ■入力インピーダンス：100kΩ ■出力インピーダンス：15kΩ ■バイパス方式：トゥルー・バイパス |
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