メーカー | Boss |
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カテゴリ | スイッチャー |
発売時期 | 2016年2月 |
価格 | 47,520 円 (税込) |
ES-5は、2015年5月に登場したBOSSのプログラマブル・スイッチャー「ES-8」をコンパクトにして使い回しが便利になったモデル。ループ数は5つと機能縮小されていますが、多機能ぶりは健在、これからプログラマブル・スイッチャーを導入したいという人向けの入門機としても適したモデルです。
ES-5は、バッファーの on/off はメモリごとに設定可能、各ペダル機能割り当ては完全にカスタマイズ可能、エフェクター接続順の変更/パラレル接続/キャリーオーバーなど柔軟なルーティング機能を誇る、プログラマブル・スイッチャーです。
原音劣化を最小限に抑えるアナログ回路設計により、ビンテージ・ペダルから最新のエフェクターまでベストな音質で対応できます。
ES-8に比べて一回り小型化しているのでエフェクターボードにも組み込みやすく、ES-8の導入は本格的すぎる、と見送っていた人にも適しています。
ES-8との比較
【ループ数】ES-8:8 + ボリューム・ループ 、ES-5:5
【パッチ数】ES-8:800、ES-5:200
【パッチ名文字数】ES-8:最大16文字、ES-5:最大12文字
【入力端子】ES-8:2系統、ES-5:1系統
【キャリーオーバー】ES-8:最大2ヶ所、ES-5:どちらか1ヶ所
と ES-8 に比べて機能縮小されていますが、例えばパッチ数はワンマンライブなど演奏曲が多いライブステージでも十分な数値です。
新たなる力!BOSS ES-5 pic.twitter.com/Vnz951Bzjj
— SYU (@Galsyumcr) June 14, 2016
boss ES-5のパラレルルーティング機能を思い出してfligt timeを完全にwet状態にしてアウトプットするとめっちゃ抜け良くディレイ掛かる🤘🏻なんか曇ってる感じなのが晴れます。 pic.twitter.com/O5FqAtNfxh
— ℜ𝔶𝔬𝔱𝔞 【HALO】 (@Ryota_HALO) May 31, 2016
大体仕上がったぞおおお!
キャーリーオーバー機能はかなり使えるなこれ。boss es-5素敵。#boss pic.twitter.com/xd09pzBPTd— ℜ𝔶𝔬𝔱𝔞 【HALO】 (@Ryota_HALO) March 5, 2016
仕様 | ■コントロール:ナンバー1~5、BANK、MUTE、EDIT、WRITE、-、+、DISPLAY/EXIT、ENTER、◀、▶ ■接続端子:INPUT、SEND 1~5、RETURN1~5、OUTPUT、TUNER、EXT CTL 1/2、CTL 3/4、CTL IN EXPCTL 1/2、MIDI in/out/thru、DC IN ■消費電流:125mA ■電源:ACアダプター ■寸法:幅333 x 奥97 x 厚68mm ■重量:1.3kg |
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CARL MARTIN Octa-Switch The Strip
One Control Crocodile Tail Loop Wing OC10W
No.79665:ユウキ 2018年12月2日
ES-5の主な使用環境は以下のとおりです。
ギター:Suhr J-series S6
アンプ:Marshall類、MESA BOOGIE Rectifire mini等
エフェクター:Suhr Riot Reloaded、Suhr Koko Boost、BOSS DD-500等
1.まずは、スイッチャーとしての機能についてレビューします。
・MIDI出力がありますので、MIDIでパッチを制御できるエフェクターがあれば、パッチの切り替えも可能です。ES-5側でMIDIの信号を設定できますので、MIDI入力があるエフェクターならなんでも制御できます。私はBOSSのDD-500をMIDIで制御しています。
・CTL出力からアンプのフットスイッチ入力につないで、クリーンチャンネルと歪みチャンネルの切り替えができます。
ちなみに、Marshall類とMESA BOOGIE Rectifire miniでは切り替えが逆になりました。ES-5からのCTL出力がonになっている場合、Marshall類では歪みチャンネルになりましたが、MESA BOOGIE Rectifire miniではクリーンチャンネルになりました。設定は簡単にできますので、スタジオで使うアンプに合わせて設定すれば特に困ることはありません。
なお、3チャンネルあるアンプ(たとえば、クリーン/クランチ/リード)でも自由に切り替えができるのか、そこについては未確認です。
上で説明した機能は他のプログラマブル・スイッチャーでも対応できます。以下の機能はES-5の特徴的な機能です。
・全てのスイッチについて、機能を自由に設定できます。私はMUTEスイッチを使用しませんので、踏んでいるときだけ(アンラッチ式、モーメンタリー式)音量を数db上げることができるスイッチにしています。もちろんラッチ式に設定することも可能です。
また、各パッチのスイッチに、MIDIでつないでいるDD-500のon/offをするための設定も付加しています。パッチを切り替えたときはディレイがonで、もう一度同じパッチを踏むとディレイがoffになります。とても便利。
・各パッチについてマスターとなるBPMを設定すると、MIDIでつないでいるディレイ等のテンポを制御することができます。前述の通り、スイッチの機能を自由に設定できますので、ES-5のスイッチにタップテンポを設定すれば、ES-5でディレイのテンポをリアルタイムで設定することもできます。
・ループの順番を変えることができます。たとえば、ディストーション(e.g. Suhr Riot Reloaded)とブースター(e.g. Suhr Koko Boost Reloaded)を別々のループに入れて、(1)ディストーション→ブースターという順番で「ディストーションの音量を上げる」という使い方と、(2)ブースター→ディストーションという順番で「ディストーションの歪みを上げる」という使い方の両方を簡単に設定できます。
2.次に、音質についてレビューします。
・超多機能にもかかわらず全部アナログ回路で設計されているらしいですが、特にノイズが大きい感じはしません。One controlのchamaeleo tail loopも使用していたことがありますが、それとあまり変わりません。ES-5に限らず、まともなメーカーのいまどきのスイッチャーならノイズ地獄なんてことはないのでしょう。
・入力、出力、及び各ループについてバッファーのon/offを設定することができます。バッファーをonにすると、いつものBOSSらしい元気な音がします。私はワイアレスシステムを使用していて最初からローインピーダンスになっていますので、バッファーは使用していません。なお、バッファーがOffの状態でもchamaeleo tail loopよりは少しだけ元気な音がする気もしますが、気のせいかもしれません。まあ、好みですね。
以上、私がES-5を使用してみた感想でした。多機能すぎて、おそらく全機能を使いこなすことは今後もなさそうです。値段が高いことと奥行きが大きいことを除けば、史上最強のスイッチャーといえると思います。