メーカー | NUX |
---|---|
カテゴリ | マルチエフェクター |
発売時期 | 2021年4月 |
価格 | 35,800 円 (税込) |
NUX MG30は、業界最高峰のA/Dコンバータ32bitを実現した、解像度の高いサウンドが楽しめるマルチ・エフェクター、モデラーです。NUX社独自のTSAC-HDアルゴリズムの採用と1024サンプルのIRを搭載しており、高品位でリアルなサウンドを持ち味としています。
8個の「SIGNAL BLOCK」ボタンで、選択しているパッチ中の各シグナルブロックのON/OFF切り替えを行います。2つのボタンを同時に長押しすると、押している2つのシグナルブロックの位置が交換され、エフェクトの順番を変更することができます。また、ボタンのインジケーターランプで各エフェクトのON/OFFを確認することができます。
ディスプレイ右の「5-WAY DIRECTION ENCODER」は上下左右の移動はもちろん、押し込みや回転などの操作にも対応しており、鮮明なカラーディスプレイと併せて直感的な操作を可能にしています。パッチを選択中にスティックを押し込むことで、エディット画面に移動します。パッチの変更やシグナルブロックの選択がこのスティック一本で操作可能です。
「KNOB 1 / 2 / 3 / 4」は、エディットモード内の各エフェクトに対応したパラメータを調整します。またこのノブはプッシュスイッチとしても使用可能で、同じくエディットモード内で「KNOB 3」か「KNOB 4」を押下することで、MOD, DLY, RVBブロックをパラレル・ルーティングに変更することが可能です。パッチの選択画面ではそれぞれのノブで役割が異なり、「KNOB 1」はパッチ毎のレベルの設定、「KNOB 2」はパッチ毎のディレイタイム等に使用されるBPMの設定、「KNOB 3」はCPUの使用率の確認を行うことができます。
3つ搭載されているフットスイッチのうち、「DOWN」、「UP」スイッチの2つはパッチの切り替えを担います。一番右の「CTRL」スイッチは、各パッチ毎に設定されたシグナルブロックのON/OFF、もしくはタップ・テンポとして使用します。
また、「DOWN」と「UP」のスイッチを同時に押すことでドラム&ルーパーが起動し、「UP」と「CTRL」スイッチの2つを同時に押した場合にはチューナーが起動します。ドラムマシーンには67パターンのリズムが用意されており、ルーパーは60秒まで録音可能です。チューナーはギターモード/クロマチックモードの切り替えが可能であるほか、チューニング時のミュートのON/OFFの設定や、430~450Hzの間でのキャリブレーションの設定も可能です。オマケ的な機能ではなく、しっかり使える仕様なのが嬉しいポイントですね。
「HOME/GLOBAL」を長押しすることでアクセスできるグローバル・セッティングの画面では、3バンドEQやアウトプットモードの変更や最終段でのサウンドの調整、エクスプレッション・ペダルのセッティングなどを行うことができます。また蛇に餌を食べさせてハイスコアを目指すミニゲームも搭載されており、作り手の遊び心が感じられます。
それぞれ独立したシグナル・ブロックは、WAH(5種類)、CMP(3種類)、GATE、EFX(歪み、12種類)、AMP、IR、EQ(4種類)、S/R、MOD(13種類)、DLY(7種類)、RVB(5種類)の11ジャンル。
ギターアンプのシミュレーターは計25種類搭載。以下が各モデル名と、そのサンプリング元となった実機のアンプの名称です。
JAZZ CLEAN – Roland JC120
TWIN RVB – Fender ‘65 Twin Reverb
BASSMATE – Fender ‘59 Bassman
TWEEDY – Fender ‘57 Custom Deluxe or ‘57 Custom Twin
DELUXE RVB – Fender ‘65 Deluxe Reverb
HIWIRE – Hiwatt DR103
CALI CRUNCH – Mesa/Boogie Mark I
CLASS A15 – VOX AC15
CLASS A30 – VOX AC30
PLEXI 100 – Marshall 1959 Super Lead Plexi
PLEXI 45 – Marshall JTM45
BRIT 800 – Marshall JCM800
1987 X 50 – Marshall 1987X
SLO 100 – Soldano SLO100
FIREMAN HBE – Friedman BE100
DUAL RECT – Mesa/Boogie Dual Rectifier
DIE VH4 – Diezel VH4
VIBRO KING – Fender Vibro King
BUDDA – Budda Superdrive
MR.Z 38 – DR.Z MAZ 38
SUPER RVB – Fender ‘65 Super Reverb
BRIT BLUES – Marshall 1962 Bluesbreaker
MATCH – Matchless DC30
BRIT 2000 – Marshall JCM2000
UBER – Bogner Ueberschall
このほか、ベース用のモデリング・アンプが3種類、アコースティック・ギター用のモデリング・アンプが2種類搭載されています。
ギターアンプ用キャビネットやベース用のキャビネット、マイクのモデリングも各8種類用意されています。マイクについてはマイキングのポイントを中央、端、その中間の3パターンから選択することも可能で、かなり追い込んだサウンドメイクにも対応できます。各パッチにサード・パーティ製のIRデータをロードすることももちろん可能。サウンドメイクに迷った場合でも、元々用意されているパッチも32グループ × 4種類と豊富であるため、お気に入りのトーンを見つけ出すことができるに違いありません。
IRアコースティック・シミュレーターも3種類内蔵されています。本格的なライブでの運用は少し物足りないかもしれませんが、セッションやスタジオでの練習で「楽曲の一部にアコースティックギターが使われているけど、エレキとアコギ両方持っていくのは辛い…」というような場合には十分活躍してくれそうです。
A/Dコンバータは32bitと業界トップクラスのクオリティを持ち、解像度の高い明瞭なサウンドメイクを可能にしています。
エフェクトの編集はスタンドアローンでも行えますが、本機をパソコンに接続し、専用のエディタ「Quick Tone」を用いて行うこともできます。接続用に備えられた背面のUSB端子には、モダンなスペックを意識した、汎用性の高いType-Cが採用されています。
同じくNUXのGE-300もコストパフォーマンスの高いモデルでしたが、接続端子の少なさに若干の物足りなさを感じるプレイヤーも多かったことでしょう。本機ではSEND/RETURNやデュアルモノOUT、エクスプレッション・ペダル用のTRS端子などが新たに追加され、幅広い用途で用いることのできるモデラーへと進化しています。
また、これだけの機能が詰め込まれ、アルミ合金の筐体を採用しているにもかかわらず、重量は1.5kgにとどまっており、頑丈ながらも持ち運びしやすい、ヘビーデューティな一台です。
仕様 | ■コントロール:MASTER, KNOB 1 / 2 / 3 / 4, 5-WAY DIRECTION ENCODER, HOME/GLOBAL/EXP INDICATOR BUTTON, SIGNAL BLOCK(COMP, EFX, AMP, IR, EQ, MOD, DELAY, REVERB), FOOT SWITCH ×3 ■電源:DC9V センターマイナス ■消費電流:400mA ■接続端子:INPUT, AUX IN, PHONE OUT, SEND, RETURN, OUTPUT(デュアルモノ), EXP1(TRS), USB Type-C ■入力インピーダンス(INPUT):1MΩ ■入力インピーダンス(RETURN):220kΩ ■出力インピーダンス(OUTPUT):1kΩ ■出力インピーダンス(SEND):1kΩ ■A/Dコンバータ:32bit ■サンプリングレート:48kHz ■周波数帯域:20Hz ~ 20kHz ■ダイナミックレンジ:110dB ■寸法:313 × 166 × 54 (mm) ■重量:1.5kg |
---|
※当サイトではアフィリエイトプログラムを利用して商品を紹介しています。