メーカー | Universal Audio |
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カテゴリ | ギターアンプ/キャビネットシミュレーター |
発売時期 | 2024年10月 |
価格 | 53,586 円 (税込) |
UAFX Knuckles ’92 Rev F Dual Rec Amplifierは、90年代の名作ハイゲイン・アンプ、「Dual Rectifier」を再現したアンプ・シミュレーターです。実機のアンプをカスタマイズする感覚で詳細なセッティングが行えるのが魅力で、アンプのみならずブースター、ノイズ・ゲートも搭載しています。
本機のモデルとなったのは、MESA Boogie社の名作アンプ「Dual Rectifier」です。日本においては「レクチ」の愛称で親しまれ、よりヘヴィなサウンドを求めた90年代のギタリストたちに非常に好まれたアンプで、ハイゲイン・アンプと言えばまず名が挙がるであろう定番機種です。さまざまなバリエーションがありますが、本機のリファレンスとなったのは「Rev.F」と呼ばれるモデルで、歪んだサウンドはもちろんのこと、クリーン・トーンも秀逸な一台です。
本体の6つのノブでは、実機と同じくゲイン、ボリューム、3バンドEQ+プレゼンスの操作が行えます。またこれらのノブは、ALTモードを起動することでルーム・アンビエンスの量など他のパラメーターをコントロールすることができるほか、後述の専用アプリケーションを使用すればさらに豊富なパラメーターや項目にアクセスできます。シンプルに音作りをしたい場合はそのまま、しっかりとサウンドを作り込みたい場合はALTモードや専用アプリからも操作する、という棲み分けができており、機能性の高さと直感的な操作性が両立された優れたUIとなっています。
そして本機にはアンプとしての機能だけでなく、Rectifierのようなハイゲイン・アンプと併用されることの多いノイズゲートとブースターも搭載しています。ノイズゲートにはスレッショルド、ブースターについてはオーバードライブ、トーン、レベルのパラメーターをALTコントロールから操作でき、本機一台でハイゲイン・サウンドに必要なリグを一通り揃えることができてしまいます。
チャンネルについては「CLN」、「ORG」、「RED」の3種類が用意されており、本体のトグル・スイッチから簡単に切り替えられます。各チャンネルの概要については以下の通りです。
3チャンネル最もクリーンなサウンドを出力するチャンネル。ペダルとの相性もよく、アンプ単体である程度歪ませることも可能。ハイゲインなセッティングにおいてはルーズなサウンドに。
中音域が豊かな、汎用性の高いディストーション・チャンネル。歪ませたサウンドが素晴らしいのはもちろんのこと、ゲインを絞ってクリーンに近づけた際のサウンドも使いやすい。
中域がスクープされ、低音域と高音域がプッシュされたレクチらしいサウンドが特徴のチャンネル。
また同シリーズの他機種と同じくキャビネット・シミュレーターも豊富に搭載されており、こちらも本体のトグル・スイッチで簡単に切り替え可能です。ハイゲイン・アンプとの相性ぴったりな4 × 12スタイルのキャビネットはもちろんのこと、タイトなボトムが特徴の12インチ一発のキャビネットなどもラインナップされており、またマイクのオプションも豊富です。ペダルの製品登録を行うことで最大6種類まで使用することができるほか、サードパーティ製のIRをロードしたり、キャビネット・シミュレートをOFFにして出力することももちろん可能です。
本体のみでも十分なコントロール能力を備えていますが、専用のアプリケーション「UAFX Control」を用いることでさらに詳細なパラメーターにアクセスすることができます。
サウンドに大きな影響を与える項目としては、まずチャンネル・スタイルの変更が挙げられます。オレンジ・チャンネルについてはノーマル/モダン、レッド・チャンネルについてはノーマル/ヴィンテージのスタイルがそれぞれ用意されており、アンプのキャラクターや音響特性を指先ひとつでがらりと変えてしまうことが可能です。各スタイルの特徴については以下の通りです。
ノーマル:幅広いゲインに対応し、焼けつくようなヘヴィ・トーンからクリーンまで対応する汎用性の高いスタイル。
モダン:タイトな低音域、スクープされた中音域、豊かな高音域が特徴のスタイル。TSオーバードライブと組み合わせることでより締まったサウンドに。
ノーマル:ゲインを上げるにつれスクープされるヘヴィなスタイル。プレゼンスを加えると音色に鋭さが増し、TSオーバードライブとの相性も良好。
ヴィンテージ:ハイエンドのブライトネスが強調された、シズル感のあるサウンドが持ち味のスタイル。
また実機と同じく、整流器(rectifier)をソリッド・ステートとチューブの2つから選択できるようになっています。ソリッド・ステートを選択するとレスポンスが早くタイトでクリアーなサウンドに、チューブを選択するとより穏やかなサウンドへと変化します。
このほかにもパワー管や電源モードを変更したり、実機同様に反応するマスター・ボリュームをコントロールすることも可能です。パワー管についてはブライトな6L6とブリティッシュ・スタイルのEL34が、電源モードについては電圧を上げたアグレッシブなサウンドが特徴のボールドと電圧を下げたソフトなトーンのスポンジーの2種類がそれぞれ用意されています。
さらに、シグナル・フローの変更も可能です。本機では①プリアンプとEQのみ、②EQとパワー・アンプのみ、③すべての3種類が用意されており、手持ちの機材や使用環境によって柔軟な選択が可能です。例えば、キャラクターは好みであるものの音色のリッチさに欠ける、と感じているプリアンプ・ペダルなどは後段に本機を接続し、②を選択すればそういった問題は解決されるでしょう。実機のレクチにおいてもそのような使い方がされており、これを踏まえて実装された機能です。
オーバードライブ、ノイズ・ゲートのエディット機能も充実しています。
オーバードライブについては、メタル・ギタリストがブースターとして用いることの多かったTSスタイルのドライブと、80年代にスタジオ・ミュージシャンの間で愛されたTC Electronicの「Integrated Preamplifier」スタイルのプリアンプの2種類が用意されています。
ノイズ・ゲートのコントロールはさらに詳細で、本体でコントロールできるスレッショルドに加え、アプリ内ではアタック、リリース、アッテネーション、ホールドの4つのパラメーターを操作できます。
本体、アプリで設定した各種パラメーターは、もちろんプリセットとして保存しておくことができます。プリセットの呼び出しやペダルのON/OFFを行う2つのフット・スイッチは機能をカスタマイズすることも可能で、オーバードライブやノイズ・ゲートのON/OFF、ライブ/プリセット・モードの切り替えなどを割り当てることも可能です。
仕様 | ■コントロール:GAIN[ROOM], PRESENCE[GATE], OUTPUT, LOW[OVERDRIVE], MID[OD TONE], HIGH[OD LEVEL], CAB(UK V30/CA V30/WHITE 75) toggle switch, ALT/AMP/STORE toggle switch, CHANNEL(CLN/ORG/RED) toggle switch, PAIR button ■電源(別売):アイソレートされたDC9V、400mA(最小) ■接続端子:2 × INPUT(1/MONO, 2/STEREO), 2 × OUTPUT(1/MONO, 2/STEREO), USB Type-C ■入力インピーダンス 500 kΩ(モノラル入力) 1 MΩ(ステレオ入力) ■出力インピーダンス:500 Ω ■最大入力レベル:12.2 dBu ■最大出力レベル:12.1 dBu ■周波数特性:20 Hz 〜 20 kHz、±3 dB ■ワイヤレス技術:Bluetooth v5(2.4 GHz 帯域) ■寸法:6.5(H) × 9.2(W) × 14.1(D) cm ■重量:0.605 kg |
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