UAFX Lion ’68 Super Lead Ampは、Marshallのプレキシ・アンプのサウンドをコンパクトな筐体に詰め込んだ、アンプ・イン・ボックスです。プレキシらしい荒々しいクランチからブラウン・サウンドまで、どのセッティングにおいても高品位なトーンを出力します。

3種類から選択できるアンプ・モデル

アンプ・モデルは「BASS」、「LEAD」、「BROWN」の3種類が搭載されており、トグル・スイッチで簡単に切り替えて使い分けることができます。
「BASS」は100Wの「Super Bass」をエミュレートした比較的ロー・ゲインのサウンドで、リズム・ギターに最適な太くスムーズなクリーン・トーンが特長です。エフェクトの乗りもよく、ペダルを多用するギタリストにとっても最適な選択となりうるアンプです。
「LEAD」は100Wの「Super Lead」をベースにしています。Super Bassに近い設計ではあるものの、ボトムエンドが少なくゲインが高い音色となっており、プレキシ・アンプらしいクランチ・サウンドが楽しめるアンプです。
「BROWN」はエディ・ヴァン・ヘイレンの改造マーシャル・アンプによる「ブラウン・サウンド」をモチーフとしたものです。Super Leadのゲインをさらに高めた上でエディが電圧を下げるために使用していたVariac社製の変圧機やモディファイされたEQ、「Echoplex EP-3」のプリアンプによるトーンへの影響までを考慮した調整がなされている拘りのアンプです。

スピーカー/キャビネット/マイキングの豊富なオプション

またスピーカー・キャビネットのモデリングも3種類から選択でき、アンプと組み合わせることでさらに幅広い音作りが可能です。キャビネットはデフォルトで搭載されている3種類と、ペダルを「UA Connect」、もしくは専用のアプリケーション上で登録することで得られる3種類の合計6種類が使用できます。もちろん、キャビネット・シミュレートをOFFにして外部のIRなどを用いることもできます。
各キャビネットの概要については以下の通りです。

Stripped

Celestion Greenback搭載の4 × 12キャビネットにbeyardynamic M160とShure SM57でマイキング。リボン・マイクの滑らかでオープンなミッド・レンジとSM57らしいエッジを備えたサウンド。

GB30

ヴィンテージのCelestion Greenback 30Wスピーカーを4 × 12のクローズド・バック・キャビネットに搭載し、Shure SM57とRoyer R121でマイキング。タイトな低音のレスポンスと高音域の明瞭さが特徴で、クラシックな歪んだロック・トーンに適したサウンド。

Brown JB

Celestion社のスピーカーを搭載した68年製4 × 12キャビネットと、JBL 120Fを搭載した4 × 12キャビネットをブレンドしたトーン。Celestionのがっしりとしたミッド・レンジとJBLスピーカーのハイエンドのシズル感を兼ね備えたサウンド。

EV12

12インチ、200WのElectro-Voice EVM12Lスピーカーを搭載した1 × 12キャビネットをAKG C414コンデンサー・マイクでマイキング。太く、かつタイトなボトム・エンドと空気感を含んだトップ・エンドを持つ、万能なスピーカー。

D65

英国製65Wスピーカーを搭載したカスタム・ポート・キャビネットをSennheiser MD421とRoyer R121でマイキング。タイトでクリアーなボトムエンドは、ブルース/ロックにも最適です。

Vee30

V30スピーカーを搭載した4 × 12キャビネットに、AKG C414でマイキング。ボトムエンドのタイトさとハイエンドのパンチに優れており、現代的なシーンで活躍するサウンド。

明快で多機能なコントロール

実機のプレキシ・アンプは計4つのインプットを備えていますが、本機はデフォルトの状態ではチャンネル1と2にY字ケーブルを用いて接続したようなルーティングに設定されています。「VOL I」ノブと「VOL II」ノブでそれぞれのチャンネルのゲインをコントロールし、「OUTPUT」ノブでペダル全体の出力音量を調節する、という仕組みで、チャンネル1は明るくアグレッシブなサウンド、チャンネル2はボトムエンドを多く含んだダークなサウンドが特徴的です。片方のゲインをゼロにすればもう片方のチャンネルのみを使用することもできるほか、専用のアプリケーションからはインプットのルーティングの変更も可能となっており、インプット同士を接続したチャンネル・リンクにも対応しています。
基本的なトーン・コントロールはベース、ミドル、トレブルの3バンドですが、オルタネイト・コントロールを用いることでプレゼンスやルーム・アンビエンス、EP-3タイプのプリアンプ・ブーストの調節が可能です。

これらのセッティングはプリセットとして保存し、フット・スイッチを押すだけで簡単に呼び出すことができます。
本機にはライブ・モードとプリセット・モードの2種類が用意されており、ライブ・モードを選択している際は一般的なアナログ・エフェクターのようにノブの動きが音色にそのまま反映されます。対してプリセット・モードではノブは効かず、保存されたプリセットのセッティングで固定されます。工場出荷時には左右のフット・スイッチでそれぞれのモードのON/OFFを行う設定となっていますが、専用のアプリケーションからフット・スイッチの機能を変更することもできます。