メーカー | Chase Bliss Audio |
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カテゴリ | ルーパー |
発売時期 | 2023年5月 |
価格 | 65,890 円 (税込) |
MOOD MKIIは、同社を代表するゲームチェンジャー的名機「MOOD」を大幅にアップデートさせた第二世代機です。ルーパー、空間系両チャンネルへの新機能の追加などに加え、オリジナル機の機能を再現するモードも搭載されており、まさに上位互換といえる機種です。
エフェクターというツールの新たな可能性を見せつけたオリジナル機をベースに、ユーザーからの要望を盛り込み、各種コントロールについても大幅なアップグレードが行われています。しかもオリジナル機と同様の挙動、サウンドに変更する「クラシック・モード」も搭載されているため、ほとんど上位互換と言っていい製品に仕上がっています。
本機は円形のマークが描かれたルーパー・チャンネルと雫のマークの空間系チャンネルの2つが相互作用しあうことでユニークなサウンドを出力するペダルです。共通部分と各チャンネルの変更ポイントは以下の通りです。
まずハード面の変化として、ステレオに対応したということが挙げられます。出力されるサウンドは単に信号がL/Rに分離されただけの無味乾燥なものではなく、Chase Bliss Audioらしいユニークなものに仕上がっています。
クロック・スピードとサンプル・レートを変化させる「CLOCK」ノブは、MOODをMOODたらしめる最も特長的なコントロールです。このノブを回すとステップ状にパラメーターが変化していったオリジナル機に対し、本機ではシームレスにコントロールできるようになりました。2つのチャンネルは同期が可能となったのに加え、音量のバランスも調節できるようになり、より表現の幅が広がったといえます。
また、全体的なサウンドの傾向としては、オリジナル機が「金属的」、「ムラあり」、「ノイズフル」という言葉で形容されるのに対し、本機は「ピュア」、「クリーン」、「ノイズフリー」といった、全体的にハイファイでコントロールしやすい音色であるという印象です。もちろん、オリジナル機の特長とも捉えられるこれらのウィーク・ポイントは、「クラシック・モード」に変更することで復活させることができます。
MIDIとの連携能力も大幅に強化されています。セカンダリ機能やDIPスイッチまでもがMIDIでコントロールできるようになったのに加え、MIDIクロックへの同期も可能となりました。また、空間系チャンネルの出力をMIDIキーボードによってトランスポーズすることもできるようになった点も魅力的です。
OFF時にも常に信号が録音されるマイクロ・ルーパーはDrolo FXによるデザインで、ループ・タイムが2倍となり、オーバーダブもできるようになりました。しかもレイヤー数に制限はなく、音を重ね続けていくことも可能です。これに加え、モードを切り替えてもループは保持されるようになったのも嬉しいポイントです。
ループのフェード・アウトにも対応し、通常のディレイのような用法にも対応した点も見逃せません。
また、ループをタイムストレッチさせる「STRECH」モードは、順再生のみでなく逆再生にも対応しました。
空間系チャンネルの設計はOld Blood Noise Endeavorsによるもので、3つの空間系エフェクトが搭載されています。
こちらのチャンネルで注目すべきポイントは、やはりフリーズ機能が追加されたことでしょう。ハイカット・フィルターも追加されたことにより、プレイの幅はさらに広がりました。また根本的なアルゴリズムの部分も見直されており、サウンドのクオリティはさらに向上しています。
仕様 | ■コントロール 共通:MIX(RAMP), CLOCK, IN/IN+◯/◯ toggle switch, PRESET toggle switch, DIP switches ルーパー・チャンネル:LENGTH, MODIFY, STRETCH/TAPE/ENV toggle switch 空間系チャンネル:TIME, MODIFY, REVERB/DELAY/SLIP toggle switch ■電源:9VDCセンターマイナス ■消費電流:270mA ■接続端子:INPUT, OUTPUT, EXP/CV, MIDI ■バイパス方式:バッファード・バイパス ■寸法:74(W) x 124(D) x 60(H) mm *突起含む |
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