| メーカー | BOSS |
|---|---|
| カテゴリ | ルーパー |
| 発売時期 | 2021年11月 |
| 価格 | 77,000 円 (税込) |
BOSS RC-505 MkII Loop Stationは、テーブルトップ型ルーパーの世界標準として広く支持されてきたRC-505を正統進化させたモデルです。5つのステレオ・トラックを手元のフェーダーとボタンで直感的に操りながら、声とビートだけで一曲を組み立て可能。ビートボクサーやボーカリスト、複数楽器を同時に扱うマルチ・パフォーマーの現場に最適化されています。
本機は、テーブルトップ・ルーパーの定番として定着した初代RC-505の操作系と5ステレオ・トラック構成を踏襲しつつ、音質・エフェクト・入出力を全面的に強化した後継機です。
ルーパー入門機のRC-5が「まず重ねる楽しさ」を担うのに対し、本機はステージで複数トラックを同時にコントロールし切るための上位機として位置づけられます。
本機のサウンドは、収録された内蔵リズムと2系統のエフェクト群(INPUT FX/TRACK FX)の組み合わせで大きく表情を変えます。
ここでは音作りの核となる要素を系統別に整理します。
マイクや楽器からの入力に直接かけるINPUT FXは、声を主役にするパフォーマーの武器です。
新搭載のハーモニー系は、原音に厚みのあるコーラスを加え、ひとりでもゴスペルのような多声感やポップスの分厚いサビを演出できます。
ロボットのような無機質な質感を生むボイス変調系や、粒立ちを際立たせる歪み系を重ねれば、ビートボックスやエレクトロ寄りのトラックに攻撃的なエッジを与えられます。
録音済みのループにかけるTRACK FXは、重ねたフレーズを空間的・リズミカルに変化させる役割を担います。
フィルターやディレイ系はダブやアンビエントのような揺らぎと奥行きを、スキャッター/スライサー系はループを刻んで並べ替え、EDMやヒップホップに通じる予測不能なグリッチ感を生み出します。
ステップ・シーケンスと組み合わせれば、手を離していてもエフェクトが自動で周期変化し、四つ打ちやブレイクビーツに躍動を加えられます。
200種類以上のリズム・パターンと16種類のドラム・キットを内蔵し、生ドラム風のアコースティックなキットからエレクトロニックな打ち込み系まで幅広く網羅します。
ループと同期して鳴らせるため、シンプルなキックとハイハットでビートボックスの土台を作ったり、ラテンやファンク寄りのパターンでバンド的なグルーヴを敷いたりと、ジャンルに応じた下地を素早く用意できます。
アウトプット・ミキサーにはコンプレッサーとリバーブを内蔵し、全トラックをまとめた最終段で音圧と空間を整えます。コンプで各トラックの音量差をならして一体感のあるミックスにまとめ、リバーブで会場に応じた残響を足すことで、ラフに重ねたループを完成度の高いステージ・サウンドへと引き上げます。
クラス最高峰の32ビットAD/DA変換と32ビット浮動小数点演算を採用し、録音フォーマットはWAV 44.1kHz/32ビット・フロートに対応します。
浮動小数点処理は音量差の大きい素材でも音割れ(クリップ)や暗騒音(ノイズ)が乗りにくく、声の弱いブレスから力強いビートまでを余裕(ヘッドルーム)をもって扱えます。
ループを何層も重ねても音がやせにくく、録音品質を底上げします。
ファンタム電源(DC48V)対応のXLR入力を2系統、標準ライン入力を2系統装備し、独立したEQとマイク専用コンプレッサーを持つインプット・ミキサーを内蔵します。
コンデンサーマイクを2本立てての多人数パフォーマンスや、マイクと楽器を同時に扱う構成に単体で対応できるのが強みです。
出力もステレオ3系統/モノ6系統と豊富で、PHONES端子にはクリックのみを送るといった振り分けも可能なため、この1台でモニターを含む本格的なシステムを構築できます。
新規のハーモニー系を含むINPUT FX 49種類、TRACK FX 53種類、MASTER FX 2種類を搭載し、INPUT/TRACKそれぞれ最大4つのFXを同時使用できます。
設定や組み合わせは4バンクまで保存して瞬時に呼び出せ、一部タイプに加わったステップ・シーケンス機能はエフェクトに周期的な動きを与え、パフォーマンスに躍動感を生みます。
アンドゥ/リドゥに加え、あらかじめ指定したループの状態へ1回のボタン操作で戻れるマーク・バック機能を新搭載しました。
ライブ中に構成を分岐させたり、失敗したフレーズを狙った地点まで一気に巻き戻したりでき、即興性の高いパフォーマンスを支えます。
各トラックのFXボタン・TRACKボタンには任意の機能を割り当てられ、UNDO/REDOで別レイヤーを呼び出せば1つのボタンに複数の役割を持たせられます。
まず音質面では、初代がWAV 44.1kHz/16ビットだったのに対しMkIIは32ビット・フロートへ移行し、AD/DA変換も32ビット化しました。
サンプルレート自体は両機とも44.1kHzで変わりませんが、ビット深度の拡張によりヘッドルームが広がり、層を重ねた際のノイズ耐性が向上しています。
ループを何度も重ねる制作では、この余裕が最終的な音のクリアさに直結します。
入力面では、XLRマイク入力が1系統から2系統へ増えました。
ファンタム電源自体は初代から備わっており「新搭載」ではなく、2人でのマイク・パフォーマンスやマイク+楽器の同時入力がしやすくなった点が実質的な進化です。
一方で初代にあったステレオAUX入力はMkIIで廃止され、代わりにライン入力2ペア・ステレオ出力3ペア(SUB出力追加)へと再編されており、入出力は「単純に増えた」のではなく用途を絞って強化された構成になっています。
エフェクトは初代の合計24タイプ(現行ファーム)から、INPUT FX 49/TRACK FX 53/MASTER FX 2へと大幅増。
同時使用数も各セクション最大3つから4つ(4ノブ制御)へ拡張され、ハーモニー系の追加と組み合わせ保存への対応で、ライブ中の音色切り替えの自由度が格段に上がりました。
操作性では、キャラクタLCDから128×64ドットのグラフィックLCDへ大型化し、各トラックに円形ステータスLEDを配置。
フェーダーのストロークが約2倍に伸びて微妙な音量変化を正確に描けるようになり、専用FX/Trackボタンやマーク・バック、オート・レック、バウンスなどライブ運用を支える機能が加わりました。
| 仕様 | ■サンプリング周波数: 44.1kHz ■AD/DA変換: 32ビット ■内部演算: 32ビット浮動小数点 ■トラック数: 5(ステレオ) ■データ形式: WAV(44.1kHz、ステレオ、32ビット浮動小数点) ■最大録音時間: 約1.5時間(1トラック)/約13時間(メモリー合計) ■リズム・タイプ: 200種類以上 ■リズム・キット: 16種類 ■エフェクト・タイプ: INPUT FX 49/TRACK FX 53/MASTER FX 2 ■メモリー: 99 ■入力端子: MIC 1・2(XLRバランス、ファンタム電源DC48V/10mA Max)、INST 1・2(標準) ■出力端子: MAIN(標準)、SUB OUT 1・2(標準)、PHONES(ステレオ標準) ■コントロール端子: CTL1,2/EXP1、CTL3,4/EXP2(TRS標準) ■その他端子: USB Bタイプ、MIDI(IN・OUT)、DC IN ■ディスプレイ: グラフィックLCD 128×64ドット(バックライト付き) ■電源: ACアダプター ■消費電流: 1.0A(ファンタム電源オン時)/0.9A(ファンタム電源オフ時) ■寸法: W 420 × D 234 × H 67 mm ■質量: 1.8kg ■付属品: ACアダプター、取扱説明書、「安全上のご注意」チラシ、保証書 ■別売品: フットスイッチ FS-5U/FS-6/FS-7、エクスプレッション・ペダル FV-500H/FV-500L/EV-30/Roland EV-5 |
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