メーカー | Gamechanger Audio |
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カテゴリ | その他 , ルーパー |
発売時期 | 2018年 |
価格 | 39,600 円 (税込) |
PLUS PEDALは、エレクトリック・ギターをはじめとするメロディックな楽器に、ピアノのようなサステイン/ソステヌート・エフェクトを提供する新感覚のオーディオ・プロセッシング・エンジンです。単なるサスティナー以上の高機能、細かいコントロールを備えたGamechanger Audioの野心作です。
PLUS PEDALは、オシレーターやフィルターを使わずに、楽器からの信号を使ってサウンドを生成しています。電源が入っている間、PLUS PEDALは楽器から送られてくるすべてのオーディオ信号を常に記録しており、フット・ペダルを踏むとすぐに直近のオーディオ・イベント(入力された音)の分析を開始します。
例えばエレクトリック・ギターのコード・プレイであれば、PLUS PEDALはコードのアタック以降の部分からサステインさせるに相応しい部分を探し、サンプリングした短い断片からシームレスなループを作ります。
Gamechanger Audioが開発したこの「リアルタイム・オーディオ・サンプリング」という技術は、持続音や和音が楽器の特徴を正確に再現し、プレイヤーの演奏のダイナミクスを忠実に反映させます。また、PLUS PEDALは、金管楽器や木管楽器、すべての弦楽器、ボーカルなど、あらゆる種類のメロディー楽器に対応しています。
ルーパーなどでコードをサステインさせる方法もありますが、ループの開始/終了部分のそれぞれの音量の違いにより、どうしてもブツブツと途切れたようなサウンドになってしまいます。PLUS PEDALも入力された信号をループさせているという点ではルーパーと同様の構造ではありますが、PLUS PEDAL独自のサンプリング、処理を行うことにより、途切れの無いシームレスなループが実現しています。
またElectro-Harmonix社の「Freeze」も似た機能を持っているペダルとして挙げられますが、コントロールできるパラメーターがサステイン音の大きさのみであり、PLUS PEDALのように後述するサステイン音の長さなどのコントロールはありません。パラメーター以外の部分についてもできるだけシンプルな運用ができるよう削ぎ落とされているため、高機能なサスティナーを求めるのであればPLUS PEDALを選ぶのがよいでしょう。
PLUS PEDALでは「TAIL」ノブの値やその他の設定により、最大5つのサウンドをサステインさせることができます。5つのスロットがすべて埋まると、6番スロットが1番スロットに、7番スロットが2番スロットに、というように、新しいスロットが交互にブレンドされます。
PLUS PEDALで生成されるウェット音の品質と解像度は、コード/ノートのアタックからペダルを踏み込むまでの時間によって決定されます。ノートのアタックに合わせて素早くフット・ペダルを踏むと、シンセティック、または歪んだサウンドがサステインされます。スムーズでディテールに富んだ音色にしたい場合は、アタックからペダルを踏むまでの間隔を長くします。
1)グラデュアル・コントロール
PLUS PEDALのフット・ペダルはOFF / ハーフ / フルの3つの踏み込み具合を検知し、筐体最上部のLEDもこれに合わせて輝度が変わります。ハーフ・モードにおいてはサステインしている音が少し小さくなります。
2)ショート・タップ
フット・ペダルをフルに素早く踏むと、キルスイッチの役割を果たし、現在アクティブなサステインのレイヤーをすべて消去することができます。素早く半踏みした場合には、最後に録音されたサステインのレイヤーのみが削除されます。
「BLEND」ノブは、ウェット音のボリュームを調節します。12時の位置でドライ音とウェット音の量は均一になりますが、楽器や演奏スタイルによって異なる場合があります。
「RISE」ノブでは、新しいレイヤーのフェード・インのスピードを設定します。最小値に設定すると新しい音色はすぐに出力され、最大値に設定すると徐々に大きくなるようにフェード・インします。Gamechanger Audio社は9時から12時あたりに設定することを推奨しており、それより長い設定はサウンドスケープや映画音楽的なサウンドを作るのに適している、と述べています。
「TAIL」は、ペダルから足を離した後に発生する信号の量を調整します。
TAILノブがゼロに設定されている場合、ペダルから足を離すとサステインは即座にカットされます。9時あたりの位置に設定すると、コード・チェンジをスムーズに行える長さのサステインが得られます。12時以上に設定すると、長く緩やかなフェード・アウトになり、前のコードがまだ鳴っている間に新しいコードを弾いて音を重ねたりと、複数のコードによってレイヤーを構築するのに十分な時間を得ることができます。TAILが最大(無限大)に設定されていると、ペダルを離した後も各レイヤーのサステインは鳴り続けます。
側面の「SINGLE / GROUP」スイッチでレイヤーをコントロールするモードを変えることができます。「SINGLE」モードではフット・ペダルで直前の1レイヤーのみをコントロールするモードで、他のレイヤーは「TAIL」ノブでの設定に従ってフェード・アウトします。対して「GROUP」モードは全てのレイヤーをフット・ペダルでコントロールするモードで、フット・ペダルを長押しすることで、現在のレイヤーを保持し続けることが可能になります。
「SUSTAIN」は、「SINGLE」モードと「GROUP」モードのそれぞれで違った役割を持つノブです。「SINGLE」モードでは、「SUSTAIN」ノブでホールド機能の動作をコントロールできます(フット・ペダルを押している間)。最小値に設定すると、弦楽器の自然な減衰特性をエミュレートするハイパス・フィルターの効果が得られ、ジャズやブルースなどのクラシックなジャンルの音楽に向いています。「∞」に設定した場合、フット・ペダルを踏んでいる間はハイパス・フィルターは適用されず、サステイン音は完全に静止します。
「GROUP」モードにおいて「SUSTAIN」ノブは、同時に使用できるレイヤーの数を選択するために用いられます。レイヤーの数は1~5の中から選択できます。
「OUT」は本機のメインの出力で、側面の「SPLIT & MIX」スイッチの設定によって出力する信号が異なります。
「SPLIT & MIX」スイッチが「MIX」に設定されている場合、一般的なペダルのOUTPUTと同じように、ドライ音とウェット音が合わさった信号が出力されます。
対して「SPLIT & MIX」スイッチが「SPLIT」に設定されている場合には、ウェット音のみが出力されます。このモードは「WET only」と呼ばれ、「RISE」ノブの値を大きく設定したときと同様に、サウンドスケープや映画のようなアンビエンスな音を作るにあたって有用です。
「CLEAN OUT/FSW」と書かれた2つ目の出力は、PLUS PEDALの影響を受けないドライ音のみが出力されます。また、この端子は前述の「MIX」と「SPLIT」を切り替えるためのフット・スイッチを接続するための端子としても使用できます。
仕様 | ■コントロール:2-position foot pedal, BLEND, SUSTAIN, RISE, TAIL, GROUP / SINGLE, SPLIT / MIX ■サンプリング・レート:26 kHz ■周波数特性:20 Hz ~ 22kHz(アナログ) / 13kHz(デジタル) ■入力インピーダンス: 1M Ω ■最大入力レベル:+6.8 dBu ■出力インピーダンス: 100 Ω ■最大出力レベル: +6.8 dBu ■消費電力:1.8W ■電源:9VDC センターマイナス ■消費電流:200 mA ■接続端子:IN(フォン), OUT(フォン), CLEAN OUT / FSW ■寸法:90 x 195 x 72 (mm) ■重量:1,020 g |
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