MARSHALL The Guv'norは、88年に発売された伝説的なディストーション・ペダル「The Guv’nor」のリイシュー・モデルです。英国製Guv’norの仕様、サウンドを徹底的に再現した、Marshall60周年記念に際して発売されるレギュラーモデルです。
オリジナルの「The Guv’nor」は「マーシャルのスタック・アンプのサウンドをストンプ・ボックスに凝縮する」というコンセプトのもと1988年にリリースされ、後の世代のディストーション・ペダルの基準を打ち立てました。「どんなアンプでもマーシャル・サウンドにしてしまう」という評判通り、クラシックながらもアンプ・ライクなサウンドが特徴です。
そもそもディストーション・ペダル自体の選択肢が多くなかった80年代には特に重宝され、数々の著名ミュージシャンに愛用されてきました。特に、アイルランド出身のブルース/ロック・ギタリストであるゲイリー・ムーアの名盤『STILL GOT THE BLUES』(1990年)のジャケット写真に映り込んだことで広く知られるようになり、ジョシュ・クリングホッファー(Ataxia、元Red Hot Chili Peppers)、ケヴィン・シールズ(My Bloody Valentine)、ブラッド・ウィットフォード(Aerosmith)、ネルス・クライン(Wilco)など、ロック系のギタリストを中心に幅広い支持を得ています。
これまでThe Guv’norは英国製のオリジナル・モデルと韓国製のリイシュー・モデルの2種類が存在しましたが、今回のリイシューではマットな質感の塗装やフット・スイッチのワッシャーなど、英国製機の再現が目指されています。
特徴的なルックスはもちろんのこと、回路やサウンドもオリジナル機に肉薄する出来です。現在では部品の調達が難しいジャックとポットは代替品を使用していますが、それ以外については当時のオリジナルの仕様に限りなく近づけており、オリジナル機同様のコンプレッションの効いたスムーズなオーバードライブ・サウンドが得られます。
また、「Guv’nor」のネーミングが使用されたペダルはコンパクトな筐体の「GUV’NOR PLUS」がありますが、コントロールの変更がなされているほか、サウンドの傾向もオリジナルの「The Guv’nor」とは趣を異にしており、今回のリイシューはオリジナル機のサウンド、ルックスを求めるユーザーにはうってつけであるといえます。
仕様 | ■コントロール:GAIN, BASS, CONTOUR, TREBLE, VOLUME ■電源:9 - 18VDC/センター・マイナス/5.5MM X 2.1MM電源アダプター(Marshall UV115-0916推奨) or 9V角電池(006P型) ■接続端子:INPUT, LOOP, OUTPUT ■寸法:112(W) × 61(H) × 132(D) (mm) ■重量:0.8kg(電池除く) |
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