メーカー | Universal Audio |
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カテゴリ | リバーブ |
発売時期 | 2021年5月21日 |
価格 | 55,000 円 (税込) |
Universal Audio UAFX Golden Reverberatorは、「OX Amp Top Box」などの製品作りで培われたノウハウが存分に生かされた、完全プロクオリティのステレオ・リバーブ・ペダル。UADの高品位なクラシカル・リバーブが足元で楽しめます。
《スタジオ品質、濃密で重厚なサウンド》Universal Audio UAFX Pedalシリーズ – エレキギター博士
Golden Reverberatorは、後述する性能はもちろんのこと、筐体の美しさも十分に所有欲を満たしうる一台。ツマミは他社のリバーブ・ペダル同様比較的数は多いものの、レイアウトも洗練されており煩雑な印象を与えません。
入出力はモノラルIN/OUT、ステレオIN/OUTの4つを備えており、様々な用途が見込めます。通常のエフェクターのようにギター、ペダル、アンプの順で繋ぐのはもちろんのこと、モノラルINにギター側のケーブルを接続し、2つあるOUTからそれぞれ別のアンプに出力して、更に奥行きのあるサウンドメイクを行うことも可能。使い方は無限大です。
なお、IN/OUT端子と同じ背面に装備されているUSB-Cポートはコンピュータと接続するためのもの。ファームウェアのアップデートを行うことができます。
DECAY:リバーブ・エフェクトのディケイ・タイム(減衰までの時間)を設定します。
PREDELAY:信号が入力されてからリバーブがかかり始めるまでの時間を設定します。
MIX:ドライ音(エフェクトをかける前の原音)とウェット音(エフェクトをかけた音)の混ざり具合を設定します。一番左に回して0にするとエフェクトのかかっていない音、一番右に回して100にすると100%ウェット音となり、原音は聞こえなくなります。
BASS:リバーブ・エフェクトの低域部分の調節をします。12時がデフォルトのサウンドで左に回せば弱く、右に回せば強くなります。
TREBLE:リバーブ・エフェクトの高域部分の調節をします。「BASS」と同じく、12時がデフォルトのサウンドで、左に回せば弱く、右に回せば強くなります。
MOD:各リバーブ・エフェクトに付属しているモジュレーションのかかり具合や速さを調節します。
エフェクトタイプスイッチ:エフェクトの種類を切り替えることができます。
エフェクトタイプLED:選択中のエフェクトを表示します。LEDが赤く光っている場合は各LEDの右横に書かれているエフェクトが選択されていることを示し、緑色に光っている場合は、製品登録を行うことで追加できる2種類のエフェクトが選択されていることを示します。
STORE:このスイッチを右のフットスイッチのLEDが点滅するまで押し下げることにより(0.5秒)、その時点でのノブやスイッチの設定をプリセットとして保存します。
バリエーションA/B/Cスイッチ:各リバーブ・エフェクトにはそれぞれA,B,Cの3種類のリバーブがさらに細分化されて搭載されており、その選択を行います。
選択するリバーブ・エフェクトによって各ツマミの役割は変わります。
また、本機には2つのフット・スイッチが搭載されており、用途に応じて使用法を選ぶことができます。
ライブモードにおいては、その時点でのノブやスイッチ、LEDの状態がそのまま出音に反映されます。わかりづらい言い方ですが、通常のエフェクターのように、ノブの位置を変更して音色を変化させたりできる状態ということです。ライブモードのON/OFFは左のフットスイッチで行い、ONの場合は赤いLEDが点灯します。
プリセットモードにおいては保存されていたプリセットが呼び出されるため、その時点でのノブやスイッチの位置は出音に影響を与えません。プリセットモードのON/OFFは右側のフットスイッチで行い、ONの場合は緑のLEDが点灯します。また、このモードにおいてエフェクトの種類を変更すると変更先のエフェクトはデフォルトの値で呼び出されるため、音作りの起点としてこのモードを使用するのもよいでしょう。
プリセットモードに音色を保存するには、右側のフットスイッチのLEDが点滅するまで(0.5秒)、「STORE」スイッチを押し下げ続けます。ライブモードにおいてこの操作を行った場合はその時点でのノブやスイッチの位置が記録され、プリセットモードにおいてこの操作を行った場合は、プリセットがロードされた後に変更されたノブやスイッチの位置が記録されます。
モバイルアプリを使用することにより、トゥルー/トレール(バッファード)バイパスの切り替えを行うことができます(工場出荷時の設定はトゥルーバイパス)。
トゥルーバイパスではエフェクトOFF時には信号はバッファを経由せず、完全なバイパス音として出力されます。また、トゥルーバイパスのエフェクターにありがちなスイッチングノイズはなく、「ブチッ」という音が鳴ってしまうことはありません。
トレール(バッファード)バイパスでは、ON/OFFに関係なく信号は常にバッファを経由します。また、OFFにしたタイミングでエフェクトが急に途切れてしまうということもなく、ナチュラルに減衰していきます。
本機では工場出荷時の3種類に加え製品登録をすることによって追加できる2種類(Chamber, Plate 224)、計5種類のエフェクトを選択することができます。また各エフェクトにはそれぞれA,B,Cのバリエーションが搭載されており、5×3=15種類の豊富なエフェクト群から自分の好みの音をチョイスすることができます。
以下は工場出荷時に搭載されている3種類のエフェクトのあらましと、そのエフェクトを選択した際の各ノブ、スイッチの機能について紹介します。工場出荷時より搭載されている3種類のエフェクトに加え、ウェブサイトで製品登録を行うことにより更にエフェクトを2種類追加することができます。
65年に生産されたアイコニックなスプリング・リバーブということは、恐らくブラック・フェイス期のFender Twin Reverbをサンプリングしたものと思われます。20台を超えるヴィンテージ・アンプを検証し、その中から厳選した3台のリバーブ・タンクをもとにつくられた極上のチューブ・サウンドです。
DECAY:ノブを1/3回すことで、Shorter,Stock,Longerの中のいずれかからリバーブ・タンクを選択することができます。ディケイ・タイムはタンク毎に固定されているため、変更することはできません。また、タンクを切り替える際に出力される信号が一瞬途切れることがあるため、プレイ中の切り替えは避けるべきでしょう。
PREDELAY:信号が入力されてからリバーブがかかり始めるまでの時間を設定します(0~250ミリ秒)。
MIX:ドライ音とウェット音の混ざり具合を調節します。
BASS:低域を調節します(カットオフ周波数:200Hz、ゲイン:±10dB)。
TREBLE:高域を調節します(カットオフ周波数:5kHz、ゲイン:±10dB)。
MOD:Echoplex EP-3の不安定な回転によって得られる揺れのような効果を調節します。12時より左に回すとコーラスのようなテープワウが加わり、12時より右に回すと揺れのムラが強調され、ランダムでカオティックなサウンドへと変化します。
バリエーションA:高域帯で共振が生じる、鋭くブライトなサウンド。
バリエーションB:なめらかな高域。中域帯で共振します。温かみのあるサウンド。
バリエーションC:共振音と長いディケイ・タイムが特徴的なサウンド。
名前から推測するに、1957年に発表された「プレート・リバーブの元祖」と名高いドイツのElektro Mess Technik社のEMT140をモデルに製作されたサウンドでしょう。本物のEMT140はメンテナンスに手間がかかる上に運用環境も限定され、何より巨大であるため一部の限られたプロにのみしか使用できないような代物ですが、ペダルサイズでメンテナンスフリーの本機であれば、宅録やライブにも使用することができます。
DECAY:リバーブ・テールの長さを設定します(0.5~5.0秒)
PREDELAY:リバーブがかかり始めるまでの時間を設定します(0~250ミリ秒)。
MIX:ドライ音とウェット音の混ざり具合を調節します。
BASS:低域を調節します(カットオフ周波数:150Hz、ゲイン:±12dB)
TREBLE:高域を調節します(カットオフ周波数:5kHz、ゲイン:±12dB)
MOD:モジュレーションの深さと速度を調節します。共振を抑えたり、リバーブ・テールに厚みを加える効果があります。
バリエーションA:経年劣化によりブライトなサウンドへと変化したディケイが短めのオールドのプレート。
バリエーションB:よりダーティで落ち着いた、ディケイが少し長いプレート。
バリエーションC:ナチュラルで均一な鳴りが得られる、ディケイが長い新しいプレート。
Lexionが70年代後半に発売した名機「224 Digital Reverb」をモデルにしていると思われます。その実機の値段は高級車が買えるほど。世界中のスタジオでスタンダードとなっているリバーブを手軽に運用できます。
DECAY:基本的なディケイ・タイムを設定します。
PREDELAY:リバーブがかかり始めるまでの時間を設定します(ルームA、スモールホールA:24~255ミリ秒、ラージホールB:24~152ミリ秒)。
MIX:ドライ音とウェット音の混ざり具合を調節します。
BASS:低域(540Hz以下)のディケイ・タイムを設定します(0.6~70秒)。
TREBLE:このノブで設定した周波数を超えると、ディケイが速くなります。
MOD:モジュレーションの深さと速度を調節します。
バリエーションA:密度の高いサウンド。
バリエーションB:比較的ブライトなサウンド。
バリエーションC:ナチュラルなサウンド。ディケイを長く設定した場合に向いている。
仕様 | ■コントロール:DECAY, PREDELAY, MIX, BASS, TREBLE, MOD, EFFECT TYPE, STORE, VARIATION ■電源:DC9Vアダプター(センターマイナス、アイソレート電源推奨。別売り) ■消費電流:400mA ■接続端子:モノラルIN/OUT、ステレオIN/OUT、USB-C ■バイパス方式:トゥルー/トレール(バッファード)選択式 ■入力インピーダンス:500kΩ(モノラルIN)、1MΩ(ステレオIN) ■出力インピーダンス:500Ω ■最大入力レベル:12.2dBu ■最大出力レベル:12.1dBu ■周波数特性:20Hz から 20kHz, ±3dB ■無線接続:Bluetooth v5 ■寸法:65 × 92 × 141 (mm) ■重量:567g |
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