| メーカー | TC Electronic |
|---|---|
| カテゴリ | ディレイ , ルーパー |
| 発売時期 | 2012年/2019年 |
| 価格 | 37,800 円 (税込) |
Flashback 2 X4は、TC Electronicのディレイ・ラインナップの頂点に立つフラグシップ・デジタルディレイです。コンパクト機FLASHBACK 2の心臓部を大型4フットスイッチ筐体に展開し、感圧式のMASHフットスイッチを3基、6つのプリセット、6スロットのTonePrintを搭載しました。
12種類のディレイ・タイプを搭載、世界の一流ギタリストによるギター・トーンをPCやスマートフォンからダウンロードして呼び出す「TonePrint」用スロットを多数装備、合計16種類ものディレイが選択できる多機能モデルです。
本機は2012年の初代FLASHBACK X4の系譜を継ぐ大型ディレイの上位機であり、コンパクト機で導入されたMASH/CRYSTAL世代の技術を4フットスイッチ機へと展開した現代的な再構築版という立ち位置にあります。
初代が備えていなかった感圧式フットスイッチをシリーズの旗艦として本格搭載し、外部エクスプレッションペダルに頼らずダイナミックな表現を足元で完結できるようになりました。
プリセットは初代の3個(バンク切替なし)から6個(3×2バンク、曲中でバンク切替可)へ拡張され、セットリストの多い現場での取り回しが向上しています。
TC Electronicの代名詞的ディレイ「TC 2290 Dynamic Digital Delay」のサウンドを搭載する他、クリスタル・クリアなディレイを中心にアナログ風のサウンドまで収録しています。
TC2290から継承されたアルゴリズムは、TC Electronicのディレイを象徴するクリアで芯のある反響が持ち味です。
輪郭が潰れずに粒立ちよくリピートが減衰していくため、カッティングやアルペジオに立体感を与えたいときや、原音を濁さずリズミカルなディレイを重ねたいポップス/ファンク系のバッキングで扱いやすい音色です。
一から再設計されたANALOG/TAPE DELAYは、リピートするごとに高域が丸まり、ヴィンテージ感のあるサチュレーションが乗っていく温かなキャラクターです。
テープの揺らぎを思わせる質感はスラップバックでロカビリーやカントリーのギターに躍動感を与え、フィードバックを上げれば滲むような減衰でブルースやアンビエントの余韻づくりにも向きます。
SUB’N’UP OCTAVER譲りのポリフォニック・オクターブエンジンを用いたCRYSTAL DELAYは、リピートにオクターブ上の煌めきを付与する別世界的なシマーサウンドが最大の個性です。
ペダルボードのみで教会のような幻想的な広がりを作れるため、アンビエント、シューゲイズ、ポストロックのサウンドスケープや、ロングトーンを幾重にも重ねる叙情的なプレイと好相性です。
DUAL DELAYは2つのディレイサウンドを同時に出力するアルゴリズムで、ステレオ環境と組み合わせると左右に異なるタイムのリピートが広がる壮大なサウンドスケープを描けます。
付点と4分など複数のリズムを重ねたリズミカルなパターンや、映画的な空間演出を狙うアンビエント/インストゥルメンタルの構築に効果的です。
MASHはフットスイッチを踏み込む強さでパラメーターをリアルタイムに操作できる感圧式の機構です。
本機は4つのスイッチのうち3つをMASH対応とし、すべてのプリセットで踏み込みによるディレイタイムやフィードバック、モジュレーション量の可変操作が可能です。
演奏の抑揚に合わせてディレイを膨らませたり、フィードバック発振を手前で抑えたりといった、ツマミ操作では得にくい即興的なコントロールが行えます。
多くのユーザーが望んでいた独立したTAP TEMPOフットスイッチを備え、いつでもディレイタイムを曲のリズムに合わせられます。
プリセットは3×2バンクの計6つを保存でき、TAP TEMPOの長押しでバンクを切り替え可能です。
11段階のサブディビジョンと組み合わせることで、繊細なスラップバックからロングディレイまで、曲ごとの設定を足元で素早く呼び出せます。
| 仕様 | ■コントロール:LEVEL, FEEDBACK, DELAY, SUBDIV, MODE, BYPASSスイッチ, KILL/DRYスイッチ ■接続端子:INPUT 1/2, OUTPUT 1/2, EXP, MIDI IN/THRU, USB ■電源:9VDCアダプター / 300mA ■トゥルーバイパス/バッファードバイパス切替 ■寸法:235W × 56H × 145D mm ■重量:約1.3kg |
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TC Electronic Flashback 2 DELAY & LOOPER


No.79668:ユウキ 2018年12月2日
Flash back X4(以下「X4 」)の主な使用環境は以下のとおりです。
ギター:Suhr J-series S6
アンプ:MESA BOOGIE Rectifire mini
ベースになっているのはFlash backですので、音の良さは言わずもがなです。デジタルディレイですが、アナログライクな音がとっても魅力的です。
ツマミの種類は基本的にはFlash backと一緒で、フィードバック、レベル、タイムの3種類で、テンポに対するディレイのリズム(4分音符、付点8分、4分音符+付点8分)を決めるスイッチとディレイのモードを選ぶツマミが付いています。
なんと、X4にはToneprintのチャンネルが4つあります。Flash backの時はToneprintにどのディレイを入れるのか悩みに悩んだものですが、X4ならU2のエッジの音も、LUNA SEAのイノランの音も、PCでエディターを使って作った「ぼくのかんがえたさいきょうのディレイ」も、たくさん詰め込めます。
そして、Flash backが4つくっついたX4ですので、MIDI制御ができるようになりました。
X4のアナログライクな綺麗なディレイ音は、アンプのsend/returnにつなぐことで真価を発揮すると考えますので、send/returnにセットしてアンプの上に置いていますが、足元のMIDIコントローラーを用いて足元に無くてもX4を制御することができるようになりました。
しかし、相変わらずtc electronicさんは外部スイッチからディレイのon/offをできるようにはしてくれませんでした。MIDIを使ってもX4のディレイをon/offすることはできません。足元にないX4のon/offをしたければ、1つのチャンネルを超ショートディレイに設定して疑似的にon/offするしかないわけです。
なお、後続のFlash back triple delayであればMIDIを使ってディレイのon/offをすることができます。あちらは3つのFlash backをそれぞれ独立して動かすことができるディレイオタク仕様で、価格もX4をさらに上回るものですので、on/offのためだけに導入するかどうかは悩ましいですね。
さて、X4はFlash backが4つくっついた機能を有しますが、サイズもFlash back 4つ分あります。横24 cm、奥行き14 cmくらいありますので、エフェクターボードの中での運用には結構悩ましいかもしれません。2 kg以上あってとても重い上に、50 cmのエフェクターボードだと横幅の半分近く、面積の1/4をX4が占拠することになります。笑
私はMESA BOOGIE Rectifire miniを用いていますが、X4は大きすぎてアンプの上で安定させることができません。
というわけで、サイズ的に非常に取り回しに課題があるコンパクト(?)ディレイですが、Flash backではできなかった「足元の操作での複数のディレイの使い分け」については、このX4はFlash backを超えたといえます。
そしてやはり、Flash backから続くアナログライクなこのディレイ音は秀逸です。普段から使用しているSuhr J-series S6は非常にバスウッドらしい艶のある音が鳴りますが、バスウッドの艶にアナログライクな倍音が重なった音の美しさは言葉にできない、むしろ変な声が出ます。特にLoFiモードが最高。
取り回しはしづらくても、バスウッドの艶を引き立たせるこのディレイ音はX4の最高の魅力です。