ブティックペダルって何?ブティック系エフェクター特集2015年9月24日

ブティック系エフェクター特集

使用することによって、サウンドにさまざまな変化、そして個性を追加してくれるエフェクター。今や、ギタリストにとっては決して欠かすことのできないアイテムの一つとなっています。
かつてはギター本体とアンプによって基本的な音作りをすることが当たり前でしたが、今日ではフラットな特性を持つトランジスタアンプの普及が進んだこともあり、エフェクターベースで音作りしている、という方も少なくありません。

しかし、楽器店などへ行くとあまりにも多くのエフェクターが並んでいますので、何を基準としてチョイスすれば良いのかわからなくなってしまう、という方も多いでしょう。そこで、エフェクターの分類からチョイスしてみてはいかがでしょう?ここではそんなエフェクターの分類の中でも、高い人気を集めているブティック系エフェクターについてお話してみたいと思います。

そもそもブティック系エフェクターって何?

大型の楽器店などへ行くと、かなりの割合で「ブティック系」と呼ばれるジャンルのエフェクターの専門コーナーが設けられています。ギター専門誌やウェブサイトなどでも当たり前に使われているこの「ブティック系」という言葉ですが、どのような意味を持つのでしょうか?

小さな工房が作るハイクオリティなエフェクター

エフェクターの世界におけるブティック系とは、小さな工房などで製作されているものを指します。強いこだわりを持って、少量生産されるハイクオリティなエフェクターが「ブティック系」と分類されているのです。

近年では大量生産の技術が向上してはいますが、ハンドメイドによる少量生産でしか実現することのできない機構も少なくありません。高級チューブアンプなどでも採用されているポイントトゥポイントのワイヤー基盤などもその一つとなります。少量しか生産することができない代わりに、大量生産のエフェクターでは実現することのできないサウンドを生み出すことができる…これはブティック系エフェクターの強みであると言えるでしょう。

マニアックで個性的なサウンド

また、あまり一般的ではないマニアックなサウンドを生み出すことができる、という点もブティック系エフェクターならではの魅力でしょう。どうしても大手メーカーの大量生産品の場合は多くの人に求められるサウンドを得ることができる、という点が重要視されます。しかし、一方でブティック系エフェクターの場合は、大手メーカーが避けてしまうようなマニアックで個性的なサウンドを追及したものも少なくありません。

つまり、ブティック系エフェクターでしか出すことのできないサウンドが間違いなく存在している、と言えるでしょう。

近年ではこういったブティック系エフェクターの人気が非常に高まっていることから、さまざまなブランドが誕生しています。それぞれが異なった個性を持っていますので、選択肢も非常に多く、うまくマッチするものを見つけ出すことができれば、あなたのサウンドにこれまでにないオリジナリティと魅力を加えてくれる心強い武器となってくれるはずです。

そのクオリティの高さと唯一無二のオリジナリティから国内外問わず多くのプロギタリストにも愛用されているブティック系エフェクター。あなたも、自身のサウンドをより魅力的なものとするために、手にしてみてはいかがでしょうか?

代表的なブティック系エフェクターブランド

現在、世界中に多くのブティック系エフェクターブランドが存在しています。ここではその中でも特に代表的なブランドについてご紹介してみたいと思います。

MAD PROFESSOR

ブティック系エフェクターを語る上で、決して欠かすことのできないブランドの一つがMAD PROFESSORです。北欧はフィンランドで誕生した同ブランドは、さまざまなスタイルのハイクオリティなエフェクターを製造し続けていることでよく知られています。日本でも非常に高い人気を誇っていることから、取り扱っている楽器店も多く、少数生産でありながら比較的入手しやすいブランドであると言えるでしょう。

歪み系から空間系、さらには飛び道具系のものまでラインナップは非常に幅広く、選択肢が多いことがMAD PROFESSORの強みであると言えるでしょう。特に人気の高いオーバードライブやディレイだけでも異なった個性を持つ数モデルが用意されていますので、よりコアにそれぞれの好みにマッチしたサウンドを生み出してくれるものを見つけることができるはずです。

同ブランドを代表するモデルはいくつもありますが、特に高い人気を集め続けているのが「deep blue delay」でしょう。モダンなデジタルチックなサウンドから、ドライなアナログ的サウンドまでとても高いクオリティで実現してくれる万能ディレイで、多くのプロギタリストにも絶賛されている一台です。

もちろん、歪み系やフィルター系などにも魅力的なモデルが多数揃っていますので、一台一台チェックしてみたくなるブランドです。
MAD PROFESSORのエフェクター一覧

Keeley

大手ブランドのエフェクターを改造した「モディファイ」によって高い評価・人気を集めているのがKeeleyです。BOSSなどの大量生産系ブランドで市販されているモデルに独自の改造を施し、元モデルにはない個性をプラスしたモデルを製造・販売し続けています。

同ブランドの魅力はやはり、独自の歪みサウンドにあります。モディファイのベースとなったエフェクターの個性を生かしつつ、まるで違った世界を生み出してくれます。

プロミュージシャンからの支持も非常高く、オーバードライブ・ブースターの名器として知られるアイバニーズのTS-9をモディファイした「TS-9DX Mod “Franken Screamer”」はスティーヴ・ヴァイをはじめとする多くのトップギタリストに愛用されています。従来のTS-9の魅力はそのままに、より多彩で個性的なサウンドを生み出すことのできるまさに「究極の」オーバードライブの一つと言っても過言ではありません。オーバードライブ系エフェクターを探しているのであれば、ぜひ一度は試していただきたい一台です。

Keeleyのエフェクター一覧

Lovepedal

海外ブティック系エフェクターブランドの中でも、近年一気に人気が高まったものの一つがLovepedalです。オーバードライブ系を特に得意とする同ブランドの魅力は、ブリティッシュ系クランチサウンドの美しさにあります。シンプルな操作性で、特に慣れを必要としないことから、手にしたその日から使いこなすことのできる非常に優れたオーバードライブをいくつも生み出していることで知られています。

中でも特に高い人気を集めているのが「COT50」でしょう。同ブランドの看板モデルであり、今やブリティッシュ系オーバードライブの代表機種の一つとなっています。シンプルな見た目からとても想像することができないほどに奥行のある素晴らしい歪みを生み出してくれます。

少し前までは生産台数が非常に限られていることから国内での入手は非常に困難でしたが、近年では大手楽器店での取り扱いも増加しており、手にすることのできるチャンスも広がっています。
Lovepedalのエフェクター一覧

fulltone

今やブティック系エフェクターの定番としてプロアマ問わず、多くのギタリストに愛用されているのがfulltoneです。国内のほとんどの楽器店で取り扱われているほどのメジャーブランドに成長しましたので、一度は目にしたことがある、という方も多いのではないでしょうか?

同ブランドの代表機種と言えば、やはりオーバードライブの定番モデルである「fulldrive2」でしょう。このブランドのサウンドを知りたいのであれば、まずはこのモデルを試してみるべき、と言われるほどに魅力が凝縮された非常に優秀なオーバードライブです。

fulltoneのエフェクター一覧

Suhr

同ブランドの名前を挙げると、まず最初にハイエンド系ギターをイメージする方も多いかもしれません。そのSuhrの製造するエフェクターも超ハイクオリティであることから、非常に高い評価を受けています。

他のブティック系ブランドと同様に、特に歪み系エフェクターを得意としています。代表機種である「Riot」のサウンドを聞けば、そのクオリティの高さを知ることができるでしょう。
オーバードライブ系エフェクターの基本である、チューブアンプをフルアップしたときの様なナチュラルな歪み…これ見事に再現することのできる一台となっています。

Suhrのエフェクター一覧

Landgraff

かつて幻と呼ばれた伝説のブティック系エフェクターブランドの代表格がLandgraffです。完全ハンドメイドで製作されていることから、非常に生産台数も少なく、10年ほど前までは現物を目にすることすらできない、という方も少なくありませんでした。ただ生産台数が少ないだけではなく、徹底したこだわりを持って設計・製造されていることから、他ブランドとは一線を画したハイクオリティなサウンドを実現していることでも知られています。

昔ほどではありませんが現在でも、どこでも手にいれることができるわけではありませんし、価格も一般的なブティック系エフェクターよりも高価であることから、気軽に手を出すことのできるモデルとは言えないかもしれません。しかし、世界中の多くのギタリストを魅了したそのナチュラルでありながら非常に個性的なサウンドは、入手のむずかしさや価格の高さ以上の価値を持つものです。


Landgraffのエフェクター一覧

国内のブティックエフェクターブランド

shigemori-ruby-stoneSHIGEMORI の Ruby Stone

今日では世界中に非常に多くのブティックエフェクターブランドが存在しています。中には、前の項目でご紹介した代表的ブランドにもひけをとらないほどの名器を生み出しているところも少なくありません。特に国産ブランドの人気も高まっており、中でもProvidenceなどは海外でも非常に高い評価を集めつつあります。また、国内人気プロミュージシャンがこぞって使用しはじめたことで人気が急上昇しているブランド、SHIGEMORIなどもチェックしておきたいブティック系ブランドであると言えるでしょう。

さらに、ほとんど名前を知られていない小さな工房が製造したものまで含めると、国内だけでも数十のブティック系ブランドが存在していると言われています。中には生産数が非常に少ないものもあり、なかなか手にする機会を得ることができないかもしれません。
また、優れたエフェクターを多数製造したにもかかわらずブランドそのものが消滅してしまう、というケースも少なくありません。見たことのないブティック系ブランドのエフェクターを見つけたら、まずは一度試してみましょう。次のチャンスはもうない…そんな可能性だってあるのです。


とても魅力的なブティック系エフェクターの世界の一部をご紹介させていただきましたがいかがだったでしょうか?
ブティック系エフェクターは、大メーカーの一般的なモデルと比較すると入手も難しく、高価なものです。
しかし、そのエフェクターにしかない強い個性を求めるのであれば、選択肢の一つに加えてみる価値は十分にあると言えるでしょう。

最終更新日 : 2017/11/23

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